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Eto Ryosuke 著
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ウテーガルドン(ütőgardon)[洪語. üt:叩く. gardon < gordona:ダブルベース.]
チェロに似た形の手製の打楽器。比較的モダンなヴァリエーションで,「カーヴァーシュ・ガルドン」と呼ばれるものは,チェロを改造したものである。普通,ウテーガルドン(あるいはガルドン)と呼ばれるものは,カエデやヤナギの木材をくり抜いてその本体を作る。付属のバチ("ütő" あるいは "gardon pálca" と呼ばれる)は,硬木から作った長さ40cm,太さがホウキの柄ほどの棒である。羊の腸で作った3本~4本の弦は,一般に,一律にD音に調音されている。この楽器には,弓を使うことは決してない。一平面上に配列された4本の弦を,頭部が水平になったコマ(bridge)の当たりで,右手に持ったバチで叩くのである。一方,左手では,親指と人指し指で一番外側の弦(弾き弦 pengető húr)を摘み上げては放すを繰り返す。各々の踊りには,各々決まったリズム型,すなわち打弦とピチカートとの特定のコンビネーションが使われる。バチを叩くことによって発生する,このウテーガルドンの鈍い大きな音に最も近いのは,チェンバルの音である。ジメシュ地方のチャーンゴー人やチーク地方のセーケイ人,あるいは,そこに住むジプシー楽士は,踊りの伴奏として,ヴァイオリンと伴にこの楽器を用いる。

(出典:Magyar Néprajzi Lexikon)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 16:22 | ・ウテーガルドン
歌本(dalos könyv)
比較的古い時代から庶民の間で伝承されている旋律,歌,詩などを集めた本。多くは手書きであるが,稀には印刷されたものもある。
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by kislexikon-a | 2009-09-13 16:19 | ・歌本
ヴズメノ・コロー(vuzmeno kolo)[クロアチア語. =復活祭のコロー]
歌声に合わせて踊られる,行事に結びついた儀礼的な女性サークルダンスである。以下に示す説明は,ラコーチャ村に伝わる実例からのものである。

復活祭の土曜日の晩や復活祭の本ミサの後に,娘たちや婦人たちは歌を歌いながら村内を練り歩く。そして,広めの広場や村の両端,畑の端などで立ち止まっては,このコローを踊る。腰の前面で交差させて手をつないだり,単純な様式で手をつないで閉じたサークル隊形を作って踊る。踊りは唯一のモティーヴの繰り返しからなる。これは,三歩格のモティーヴで,2/4拍子3小節分の長さの,非対称な構造のステップである(フェロー・ステップ:左へ2歩,右へ1歩)。このモティーヴによって,サークルは太陽の巡る方向と同じ方向へゆっくりと公転する。

歌われる歌は,やはりこの機会だけに歌われるもので,"vuzmeno pesme" と呼ばれるものである。これは,互いに類縁関係にあるいくつかの旋律から成る。それぞれの旋律には数多くのストローフの歌詞が伴い,さらに,ストローフの繰り返しやリフレーンが行われるために長時間に渡って歌われ続ける。テンポは,♩=70~88と極めて遅く,そのため,伴う踊りは厳かな雰囲気で踊られることになる。

(出典:Borbély Jolán, 1974)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 16:19 | ・ヴズメノ・コロー
ウサギ踊り(nyúltanc) [洪語.]
バラトン湖北岸の地域(ナジヴァージョニ村)に伝わる動物の交尾を真似た踊りで,豊穣祈願を目的として結婚披露宴の席上で踊られる余興風の踊り。

(出典:Magyar Néprajzi Lexikon)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 16:18 | ・ウサギ踊り
ウグローシュ,ウグローシュ族(ugrós, ugrós család)[洪語. < ugrik:ジャンプする.]
ハンガリーの踊りの1舞踊タイプ族の名称。古いスタイルに属するもののうち最も重要とされる舞踊カテゴリーの一つである。このカテゴリーの中には,音楽面,フォーム面,機能面で性質を異にする様々な様式の踊りが含まれる。そして,発展段階を異にするいくつかの舞踊タイプやサブタイプに分岐している。

ウグローシュは,農民の舞踊生活の中では,もう稀にしか踊られない。踊りの一連の中に組み込まれていないからである。主に結婚式の時に披露する踊りとして,儀礼の一部として,遊戯として踊られる。音楽は中位のテンポ(♩=120~138)でエスタムのリズム伴奏が伴う。使われる旋律は,主に古い踊り歌で(特に南トランスダニューブ),所によっては新しい行進曲がそれに代わっている場合もある。踊りは,2~5節の比較的単純なモティーヴから構成される。踊りの構造は,一般に規則性が弱い。ソロダンス,カップル・ダンス,4人舞踊,グループのチェーン・ダンスなどのフォームで男性だけ,女性だけ,男女混合で踊られる。一般に,開いたホールド(手つなぎ)や,組合なしで踊られる。

ウグローシュは,道具を使った牧夫の踊りから発展した踊りである。と言うか,「その,道具を使わないヴァリエーション」と定義づけることもできる。その最も発展したタイプ(ラーバケズ地方・大平原)は,トランシルバニアのレゲーニェシュへの発展の前段階にある。ハンガリーのツイーガーニターンツやスロヴァキア人のヴァラク舞踊層と類縁の関係にある。東ヨーロッパ全域に広がる古い舞踊族の一分派であり,そのブルガリアにおける一派はラチェニツァである。

以下に,ウグローシュ族に属する舞踊タイプについて,発展の順序に従って,簡単に説明を加える。

南トランスダニューブのウグローシュ:これは,ショモジ県,ザラ県,バラニャ県やトルナ県,フェイェール県の西部,スラヴォニア地方においてカナースターンツ,ヴェルブング,ウグローシュなどと呼ばれている舞踊タイプである。名称を見ても,あるいは音楽面,フォーム面を見ても道具を使った牧夫の踊りに最も近いものである。主として男性1人や男性2人で,顕示のための踊りとして踊られる。2節や3節の単純なモティーヴからなる。これは,最も古いタイプのウグローシュと考えられている。(→ヴェルブング)

ドナウ川沿岸域のウグローシュ:これは,トルナ県西部のシャールケズ地方,フェイェール県のメゼーフェルド地方,バーチュカ地方のドナウ沿岸域においてウグローシュ,ハーロムウグローシュ,ツィネゲ,ベーレシュターンツの名で呼ばれているタイプである。主として結婚式に踊られる。グループによるチェーンの隊形が最も頻繁である。4節や5節のモティーヴから主として構成される。上のタイプに続く発展段階にあるものである。(→ハーロムウグローシュ)

マルシュ:結婚式などの行進の踊りである。結婚行列の際,伝統に則った順列で並んで性別ごと,年齢集団ごとに分かれて,その土地に伝わるタイプのウグローシュを踊りつつ行進してゆくというものである。一部の地域では,土地のウグローシュとは違う別のタイプの踊りが結婚行進の際に踊られ,マルシュが独立した舞踊タイプとなっている。この独立した舞踊タイプとしてのマルシュには3種類のサブタイプが分類されている。カロチャ地方のマルシュとショルト地方,ペスト近郊のトゥシュトロー,ガルガ川地方のパイターシュターンツ(pajtástánc:同胞の踊り)である。(→マルシュ)

ラーバケズ地方のドゥシュ:高い発展度にあるタイプである。男性のソロダンスやカップルダンスとして,さらには,グループによる行進の踊りとして踊られる。モティーヴレパートリーが豊富である。複合モティーヴも多く用いられ,そこでは奇数節のものが多い。踊りの構成は,音楽の分節とやや調和的となっている。(→ドゥシュ)

オラーホシュ:これは,大平原東部,南東部においてウグローシュ,オラーホシュ,フェールオラーホシュ,コンダーシュターンツ,マルシュの名で呼ばれているタイプである。男性ソロダンス,カップルダンス,男性の行進舞踊として主として踊られる。モティーヴレパートリーは豊富である。踊りのまとまりは,伴奏音楽の分節とおおむね調和的である。(→ オラーホシュ)

(出典:Martin György 1990:Ugrós-legényes tánctípus. in Magyar Néprajz VI.)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 16:18 | ・ウグローシュ,ウグローシュ族
ヴォルタ(volta)[伊語.]
16世紀の半ばに出現し,17世紀の半ばまで人気のあった社交舞踊。閉じたホールドで踊られる回転するカップルダンス。ガーヤールドよりも荒々しく,エロチックな踊りとされる。そこには,女性を持ち上げる動作なども含まれていた。それまでの(宮廷の)社交舞踊は,礼儀正しくよそよそしい様式のものであり,そのため,開放的な雰囲気で踊られたこの踊りの出現は,革命的なショックを世の人々に与えたらしかった。ヴォルタに対する多くの批判的な記録がその証拠となっている。

(出典:Pesovár Ernő 1983:A forgós-forgatós páros a történeti forrásaiban és tánchagyományban. in Tánc-tudományi Tanulmányok, 1982-1983)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 16:15 | ・ヴォルタ
ヴェルブンコシュ音楽(verbunkos)[洪語.]
18世紀最後の終わりから19世紀の中葉にかけてハンガリーで展開した舞踊音楽のフォームである。その固有性から,その時代の器楽音楽スタイルをヴェルブンコシュ・スタイルと呼び,そして,ハンガリーの音楽史のうち1780~1830年にかけての半世紀をヴェルブンコシュ期と呼んでいる。民族的な要素に満たされたこの音楽スタイルは国中の人々に受け入れられ,近代ハンガリー音楽の国民スタイルとなった。19世紀のハンガリーの全ての芸術音楽は,このスタイルを模範として作曲されたのである。

男性舞踊・ヴェルブンクの場合と同様に,この音楽スタイルは,18世紀から19世紀の半ばにかけて行われていた(踊りと音楽を使った)募兵活動に由来するものである。使われている旋律要素の起源をたどってゆくと,ハンガリーの民俗風の器楽音楽の伝統の他に,イスラム世界の音楽スタイル,中近東諸民族,バルカン諸民族,スラブ諸民族の音楽スタイルの影響,さらには,ウィーン,イタリアの近代音楽の要素をも見いだすことができる。

このヴェルブンコシュ音楽は,1790年頃すでに円熟した姿をとっていた。初期ヴェルブンコシュ音楽と呼ばれるものである。その特質を挙げると以下の様になる。器楽による固有のコロー・リズム(多くの場合,ヴァイオリンの技法から発生される),遅いテンポと速いテンポの交代(後には,ハルガトー(hallgató)とフリッシュ(friss)との交互の繰り返しとなる),付点リズム,決然とした短音階,長音階のメロディー,即興的な装飾演奏が行われること,定式化した終止法,など。また,この時代のヴェルブンコシュ音楽においては,外国の芸術音楽に由来する要素はまだ画然としていた。これらは,それに続く数十年の間に同化してゆき,当たり前のものになっていった。

これに続く世代のヴェルブンコシュ音楽は絶妙な技法を用いるものである。そしてそれは,初期ヴェルブンコシュ音楽によって提示された発展の経路を飛躍的な歩調でさらに進んでいった。ヴェルブンコシュ音楽は,その時代に到ってフォーム上の意味で開花することになる。つまり,複数の部分からなる比較的長いものに拡大するのである。そして,ハンガリーの室内音楽の基礎となり,表題組曲音楽の形成への発展の可能性を切り開くことにつながった。なににもまして,メロディーの創作面で(民俗音楽や古い音楽の要素を題材として取り入れることによって豊かになり)国民を代表する芸術音楽というレベルにまで,それは高められた。

19世紀の20 年代に入って,舞踊音楽の意識的な収集が始まった。全盛期のヴェルブンコシュ音楽のフォームをさらに発展させたのは,19世紀第2半世紀のハンガリーで最も多くの作品を残した作曲家ロージャヴェルジ・マルクであった。新しいスタイルの踊りチャールダーシュは,彼の創作活動を通してますます豊かさを増していった舞踊音楽「フリッシュ」をその下地として発展したものであった(ちなみに,新しいスタイルの踊りの代名詞である「チャールダーシュ」という舞踊名は,1835年に彼によって作曲された同じ題名の作品に由来する)。形作られると直ぐに人気を高めていったハンガリー最初の社交舞踊の音楽(1842)も彼による作品であった。この「ケルターンツ」(Körtánc:サークル・ダンス)の流行は,40年代の半ばで頂点に達っするが,その後たちまちのうちに姿を消してしまった。しかし,1844年以来踊られるようになった社交舞踊「チャールダーシュ」はこの様ではなかった。それは,貴族の社交界における流行の踊りとなり,ハンガリーの音楽生活全体の中で特別に重みを置かれたものとなり,そして長い間に渡って一般的に好まれ続けたのである。

ヴェルブンコシュ音楽の推進者には,職業上の音楽家と芸術愛好家との両方がいた。外国の音楽家たち ―― そのうちの幾人かは,短期間・長期間に渡ってハンガリーにおいても活動した ― もまた,ヴェルブンコシュ音楽を編曲した。新しい舞踊音楽が普及してゆく過程において,ジプシー音楽は,その最初から重要な役割を担っていたと言える。ヴェルブンコシュ音楽の演奏方法の伝統が,まさにジプシー楽団の技法の中から生み出されたであろう事は疑いのないことである。また,ハンガリーの舞踊音楽の作曲者で,その作品が活字となって刊行されている作曲家は,ビハリ・ヤーノシュ1人ではなかったからである。

19世紀全体の流れを見ると,ヴェルブンコシュ音楽の発展過程には四つの異なる方向へ向かう流れがあったことが分かる。その4つの方向を列挙すると次の通りとなる。
1.無名の楽士,収集家,編曲者がピアノ音楽,室内楽の分野でその伝統を守り続けた。
2.舞台用の音楽の作曲家たちが,ハンガリー・オペラ創立のプロセスの中で,ヴェルブンコシュ音楽を題材に用いた。
3.声楽作曲家たちが,芸術歌曲の世界にそれを移植した。
4.交響曲の作曲家たちが,ヴェルブンコシュ音楽の素材を用いて,ハンガリー管弦楽の芸術部門を確立した。
この様な発展過程を通し19世紀の中頃には,ヴェルブンコシュ音楽は,近代音楽としての体裁を整えるに到っていた。これを通して,統一的な国民芸術音楽のスタイルが,このヴェルブンコシュ音楽という形で,この頃すでに確立されていた。そしてそれは,ハンガリー国内の西ヨーロッパ芸術音楽のセンターをその影響下に入れ,自身の中にそれを同化させていた。さらにまた,大規模な芸術音楽の形をとる可能性が,この時点ですでに用意されていたのである。

(出典:Néptanc Kislexikon)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 16:12 | ・ヴェルブンコシュ音楽
(スロヴァキア人の)ヴェルブンク(verbunk)[スロヴァキア語. < 独語 werbung:募兵, 宣伝.]
スロヴァキア人の間に伝わる踊りで,サークルの隊形を作って踊られる半ば固定された構造の男性舞踊である。拍節が2/4拍子あるいは4/4拍子で,中位のテンポで厳格な雰囲気で演じられる。ハンガリー人のヴェルブンクの場合と同様に,18世紀に行われた踊りを使った募兵活動に発祥するものである。最も一般的な普及が見られるのは東スロヴァキア(シャーロシュ地方,ゼンプレーン地方)であるが,上リプトー地方や南スロヴァキアにおいても散在的ながら分布が見られる。

多くの場合ヴェルブンクは、二つの部分から構成される。単純な歩みのモティーヴ(ポルカ・ステップ,ボカーゾーなど)から構成される導入部分,休憩部分と勢い良く華やかな動作を踊る脊梁の部分とである。後者の部分は,チャパーシュやスタンプを行うモティーヴ,さらにはリーダーの号令のもとに行われる様々な動作からなる。号令で指定される動作は,多くの場合コミカルなものである(例えば、「耳をつかんで踊れ!」とか「鼻をつまんで!」とか「しゃがみ込んで!」など)。二つの部分は何度か交互に繰り返される。

このタイプの踊りの最も典型的な例としては,シャーロシュ地方に伝わる「ヴェルブンク」と,「ソロ・マダル」(Solo mad'ar:ハンガリー人のソロダンス),「マルハンスカ」(Marhaňska)とが挙げられる。また、ゼンプレーン地方のヴェルブンクもそれに付け加えられよう。シャーロシュ地方の「ヴェルブンク」も「マルハンスカ」も,二つの部分から構成され,リーダーによる号令に従って踊られる踊りである。いずれの踊りも,華やかな動作を行う部分と休憩部分との二つ交互の繰り返しからなる。

「マルハンスカ」では,華やかな動作の部分はユーモラスな様式で行われる。また踊りは,数多くのストローフで歌われる長めの歌に沿って組み立てられている。シャーロシュ地方の「ヴェルブンク」は,"Izde verbunk, izde ‥‥"(ヴェルブンクは踊られ続ける‥‥)で始まる民謡に合わせて踊られる。一方「マルハンスカ」の場合は,ヴァリエーションしつつ繰り返される器楽音楽の動機の連鎖から成る2/4拍子の旋律に合わせて,踊りは踊られる。いずれの踊りも,そのテンポは中位(♪=132~135)である。

「ソロ・マダル」は、上の二つに比較して単純な組み立てである。すなわち,唯一の旋律に沿って組み立てられたこじんまりとした踊りである。踊りは,歩みのモティーヴとチャパーシュを行うモティーヴとから成る。号令に合わせて踊られる部分は,この踊りにはない。踊りの構成は上記2種のタイプと大きく異なるのではあるが,伴奏音楽の性質から、この踊りもヴェルブンク・タイプに分類されているのである。

(出典:Stefan Toth, 1966)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 15:58 | ・〃(スロヴァキア人の)
ヴァルジャシュ・ラヨシュ(Vargyas Lajos)
生1914年(ブダペスト)。ハンガリーの民俗音楽研究家。音楽学博士。1941年ブダペスト大学人文学部にて博士号を取得。1942年以降,大学図書館の職員として働く。1952年以降は,民俗学博物館の民俗音楽部門の局長となる。1961年からは,ハンガリー科学アカデミー民俗音楽研究グループの研究員となり,1970年から1973年にかけては,その責任者となる。1952年から1954年にかけて,大学にて助教授になる。その研究分野は,民俗音楽,民衆文学のフォークロアー,バラード,詩形学,民間信仰など。これらの研究分野に関するおびただしい数の研究論文が専門雑誌に掲載されている。コダーイ・ゾールターン著の「ハンガリー民俗音楽」(A magyar népzene)に掲載された楽譜例集を編集した(1952年)。また、チャナーディ・イムレとともにバラード・コレクションを公刊した(Röpülj, páa, röpülj. Budapest, 1954)。

(出典:Magyar Néprajzi Lexikon)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 15:52 | ・ヴァルジャシュ・ラヨシュ
ヴァーガーンシュ・リズム (vágáns ritmus) [洪語 vagans < ラテン語 vagans:放浪者.]
ヴァーガーンシュとは,12~13世紀に活躍した遊歴書生の呼び名である(clerici vagantes, 仏語 goliard.)。また,中世に書かれた手書きのコレクションの中に収められている歌や格言詩(多くは中期ラテン語で書かれているが,一部,ほかの言語で書かれている)の無名の作者たちもこう呼ばれている。
彼らによる作品はヴァーガーンシュの歌と呼ばれ,その内容は,陽気な酒の歌や恋歌,日常の出来事について詩歌の形式での論争,教会組織に対する風刺,などである。このヴァーガーンシュの歌のフォーム上の特質はヴァーガーンシュ・フレーズと呼ばれるもので,それは,7音節長の上昇する半フレーズと,六音節長の半フレーズとが組合わさったものである。例えば,"Meum est propositum in taberna mori"。また,ヴァーガーンシュ・ストローフと呼ばれるものは,多くの場合,同一の押韻を持つ4行のヴァーガーンシュ・フレーズから構成される。ヴァーガーンシュ・リズムとは、このヴァーガーンシュ・フレーズに特有な韻律ということになる。

(出典:Brockhaus Reinmann Zenei Lexikon)
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by kislexikon-a | 2009-09-13 15:50 | ・ヴァーガーンシュ・リズム